拘縮のひどい人へのおむつ
2010年07月13日 09:40
【Q】
私の担当する利用者は拘縮がひどく、おむつをうまく当てられません。そのために、尿が漏れてしまいます。
【A】
まず、利用者がベッド上で楽に寝られているかどうかを確認しましょう。また、車いす上の姿勢は適切ですか? 理学療法士などに相談し、適切なポジショニングをとることで身体が楽になり、不要な緊張が解かれて姿勢が改善されることもあります。
おむつの当て方については、利用者が側臥位で寝ているのであれば、そのまま尿取りパッドを股間に差し込んで尿道口に当てます。
次に、吸収体を外側にした状態で、縦二つ折りにしたテープ止め紙おむつを、同様に股間から差し込んで当てます。ここで利用者には仰臥位になってもらい、きれいにテープを広げて止めていきます。そのうえで、足の間に隙間ができるときは、両面吸収パッドをその隙間に当てるのも方法です。この場合、両面吸収パッドの交換だけですむこともあります。
出典:浜田きよ子編著『自立を促す排泄ケア・排泄用具活用術』中央法規出版、2010年