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福祉マイスターへの道 毎日更新

DVとは

【Q】
 DVとは具体的にどのような行為をさすのでしょうか? 教えてください。

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【A】
 DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、夫婦、恋人、婚約者、同棲中のパートナー、元恋人、元夫婦などの親密な関係において、主に男性から女性(まれに女性から男性)に対して行使される暴力のことです。暴力には暴言や性的暴力も含まれます。暴力は、何らかの一方的な力の支配による行使により、相手を自分の意のままにコントロールしようとして身体的、精神的、性的、経済的に苦痛を与える行為です。
 DVの種類として、①殴る、蹴る、つねる、髪の毛を引きずりまわす、棒で叩く、たばこの火を押しつける、刃物で切りつけるなどの身体的暴力や部屋の物品を壊す、物を投げる、女性の大事なものを壊す、捨てるなどの暴行、②「ばか」「誰のおかげで食べているんだ」「人間のくず」「役立たず」「お前は俺のいうことを聞いていればいい」「女は子どもを生む道具だ」などの屈辱的で差別的な発言や態度、「別れると殺すぞ」「別れると俺は自殺する」「離婚したら一生つきまとってやる」などの脅かす言動、不安や恐怖を与えるような態度、買い物の制限、友人・実家との付き合いの禁止、手紙の無断開封、外出・電話の細かいチェック、何を言っても無視する、何かにつけて女性を劣位におとしめるような扱いをする、対等なコミュニケーションをしないなど社会的な行動を制限するなどの精神的暴力、③脅かしたりして暴力でセックスを強要する、人格をおとしめるような性行為、苦痛を与えるような方法での性行為、見たくないのにポルノビデオや雑誌などをわざと見せる、中絶を強要するなどの性的暴力、④生活費を家に入れない、極度に低額のお金しか渡さない、家計の管理を独占する、家計の細かいチェックをして文句をいう、健康保険証を使わせない、働くことを妨害するなどの経済的暴力、⑤子どもに暴力を振るう様子を見せる、子どもに危害を加えることをほのめかす、子どもを妻の監視役に使う、女性から子どもを取りあげて脅すなどの子どもを利用した暴力、があげられます。
 これらは単独で起こることもありますが、多くの場合は複合して起こっています。

出典:徳永雅子著『子ども虐待の予防とネットワーク―親子の支援と対応の手引き』中央法規出版、2007年


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