暮らしの創造 家政編 たたみの掃除
2010年06月15日 09:30
【Q】
うちのグループホームはたたみ敷きですが、汚れがとれなくて困っています。
【A】
一番良いとされているのは、ほうきで掃くことです。掃除機で、たたみの目に沿って軽くかけるだけでもよいでしょう。たたみは湿気を嫌うので、天気のよい日は窓を開けて風を通します。
少し汚れたとき
・たたみの目に沿って掃除機をかけます。
・その後、乾いたぞうきんで畳の目に沿ってやさしく拭きます。
汚れがひどいとき
・たたみの目に沿って掃除機をかけます。
・ぞうきんに専用洗剤を拭きつけて、たたみの目に沿って拭きます。
・お湯で固く絞ったぞうきん(脱水機で絞る程度)で、洗剤を拭き取ります。
・乾いたぞうきんで水分を吸い取ります。
※乾燥した日に行うか、扇風機などで早めに乾かします。
※約5倍に薄めた「お酢」を洗剤の代わりとして使うこともできます。
こびりついた汚れ
・塩を汚れの上にまき、たたみの目に沿って、乾いた歯ブラシなどでこすり、付着した汚れを掻き出します。
・掃除機で汚れを吸い取ります。
カビが生えたとき
・たたみの目に沿ってブラシッングします。
・消毒用アルコールを布に染み込ませて拭き取ります。
・日々の換気をよくします。
・年に少なくとも2回は、天気のよい日に干します。ダニ対策にもなります。
平成生まれの職員が増えているのと反比例して、地方では畳を設置する施設が増えています。たたみにこぼした味噌汁や尿失禁による汚れは、たとえ見た目がきれいになったとしても、時間の経過とともににおいが発生することがあるので、根本的な手入れ方法を知っておくと、いざというときに役立ちます。
出典:社会福祉法人達真会・生活介護研究所編『暮らしを創る 新人介護職実践マニュアル』中央法規出版、2010年