ケアプランの作成(4)―長期目標・短期目標
2010年06月10日 10:30
【Q】
ケアプランの作成で、それぞれの欄になにをどのように書けばいいのか悩んでいます。どのように書くかのアドバイスをお願いします。
【A】
生活課題が整理できたら、次は解決に向けての目標を設定します。生活課題ごとに、課題が解決できた後の姿を目標として設定することが求められます。そして、目標に到達するには時間がかかることが多いので、それまでに目標を見失わないためにも、その中間目標も立てておきます。このように生活課題が解決された時の目標を「長期目標」、中間の目標を「短期目標」といい、段階的に目標を設定していくのです。目標達成までの期間の設定については、いくつかの視点が必要です。
(1)専門職から見た回復・向上の可能性を考慮
(2)家族や社会資源などの、周囲の環境がもたらす効果が現れる時期
(3)本人の意欲
(4)本人の性格
などです。
目標は、基本的には対象者の状態や生活を主眼に置かなければなりません。形だけの解決ではなく、解決された状態が維持され、さらならう向上に向かうまでを期間として捉え、生活像で見た目標を設定しましょう。
出典:能本 守康著『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』中央法規出版、2009年