ケアプランの作成(3)―生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
2010年06月09日 10:40
【Q】
ケアプランの作成で、それぞれの欄になにをどのように書けばいいのか悩んでいます。どのように書くかのアドバイスをお願いします。
【A】
「総合的な援助の方針」を立てた後は、援助方針に沿って具体的に課題の解決策を立案していきます。第2表の「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」を考えてみましょう。
望む暮らしを実現するには、さまざまな解決しなければならない生活課題があります。生活課題はアセスメントを行うことで明確になります(アセスメントツールについては、2010年4月16日の回答を参考にしてください)。そこで確認された生活課題を、この項目で個々に立案していきます。
生活課題には、早急に解決しなければならないものや、解決には時間がかかるものがあります。それらを「優先順位」に並べて解決策を立案していきます。生活課題の立案手順は以下のようになります。
(1)アセスメントによって導き出された生活課題を領域にごとに一覧表にしてみる
(2)領域内で同内容の生活課題を整理する
(3)領域をまたがって同内容の生活課題を整理する
(4)整理された生活課題に優先順位を付ける
(5)生活課題を優先順位に沿ってケアプランに記載する
(6)記載方法は、明確な解決意欲が対象者によって認識されているものはポジティブに記載する。(例「~できるようになりたい」)
(7)対象者が具体的に解決するイメージをまだもてていないものは、現実の課題として表記する(例「~ができないので困っている」「~を改善する必要がある」)
出典:能本 守康著『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』中央法規出版、2009年