ケアプランの作成(2)―総合的な援助の方針
2010年06月08日 10:00
【Q】
ケアプランの作成で、それぞれの欄になにをどのように書けばいいのか悩んでいます。どのように書くかのアドバイスをお願いします。
【A】
「総合的な援助の方針」とは、対象者・家族の生活に対する意向、すなわち「望む暮らし」の表明を受けての、私たち援助者側から対象者・家族へのメッセージと言えるでしょう。「あなたたちの望みをかなえるために、私たちはこのようにお手伝いをしていきます」ということです。
この部分は、この後に具体的に活用されるであろういくつかの社会資源を網羅しての援助方針ですので、どちらかといえば大枠での援助方針を設定します。ですから、特定の社会資源の立場に偏った方針や、社会資源の活用とはまったく異なったような方針を立ててもいけません。また、社会資源の固有名詞やや具体的なサービスを列挙するような細かい記述もいらないでしょう。
出典:能本 守康著『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』中央法規出版、2009年