ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> 毎日更新 福祉マイスターへの道
福祉マイスターへの道 毎日更新

精神疾患が疑われる虐待親への対応―身近な関係者が注意すべきポイント

【Q】
 精神疾患が疑われ、子どもへの虐待も疑われる親がいる際に、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

続きを読む

【A】
このような親にかかわる際に、身近な関係者が注意しなければいけない点をまとめると、以下のようなものがあげられます。
(1)支援の対象者には、自分が“できること、できないこと”を、はっきり伝える。できないことは安易に受けないようにする(役割の限界を知る)。
(2)家庭環境の見守りは、身近な関係者の大切な仕事である。家庭に入れない場合でも家の周囲や家族の動きを見守り、子どもにはあいさつや声をかけてあげるようにする。
(3)身近に接して気がついた情報は、福祉事務所・保健センター・保健所・児童相談所に連絡をする。情報は1か所に集めるようにするので、どこがキーステーションになっているかを関係者で確認しておく。そして、1人で問題を抱え込まないように、1人で悩まないように、困ったら気軽に保健師などに相談や連絡をする。
(4)事例の対応を一致させることが大切である。
(5)相手から怒鳴られたり、攻撃されたり、危険を感じるとき、相手を受け入れられなくなったときは、身近な関係者は距離をとって支援から手を引く。
(6)身近な関係者は、自分の携帯電話の番号や自宅の電話はなるべく教えないほうがよい。電話相談などは、できるだけ公的機関にかかわってもらうように対応する。
(7)連絡をした関係機関がどう動いたのか、動いていないのか、問題が変わらない状況であるとか、その後の連絡がないときは、自分からどうなっているのか聞いてみる。
(8)関係者が行き詰まり、ネットワークミーティングを開催するときには、児童委員なども地域のメンバーとして参加し、把握している情報を提供して互いに共有する。

出典:徳永 雅子著『子ども虐待の予防とネットワーク―親子の支援と対応の手引き』中央法規出版、2007年


ページトップへ
文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books