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福祉マイスターへの道 毎日更新

10代の親と虐待

【Q】
 児童虐待への支援をしていますが、10代などの若年の親へのかかわりに戸惑っています。10代の親による虐待は増えているのでしょうか?

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【A】
 近年、10代の妊娠・出産は増加傾向にあります。15~19歳の出生率(日本女性100に対して)は、平成6年度が4.0人であったのが、平成14年度には6.2人になっています。思春期世代に対してどのような性教育が行われているのか、地域での取り組み方にも差があると思われますが、若者の性行動が活発になっていることは明らかであり、避妊しないでセックスする若者も増えています。そうすると当然、予定しない、望まない妊娠の可能性は増えてきます。
 すべての10代の親が虐待傾向にあるわけではありませんが、スクリーニングにおいては10代の妊娠・出産は、虐待予備軍として対応すべきです。また、厚生労働省が2004(平成16)年に発表した125件の死亡例検証のうち、19件(15.2%)は加害者が第1子出産時の年齢が10代であったことからも、10代の親への対応は虐待予防の柱に据えるべきです。そのため母子保健事業では、妊娠届などで把握したときのタイミングを逃さないで、すぐにかかわりを始めなければなりません。

出典:徳永雅子著『子ども虐待の予防とネットワーク―親子の支援と対応の手引き』中央法規出版、2007年


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