ビジネスマナーマイスターへの道 1
2010年05月17日 10:20
今週は福祉職にも必要とされるビジネスマナーに関する事柄を取り上げます。マナーマイスターを目指しましょう!
【Q】
なぜ、ビジネスマナーは必要とされるのでしょうか?
【A】
人間は、一般的に物事の大半を、視覚からとらえた情報から判断しています。人に会ったときは、まずは服装や身だしなみ、表情、立ち居振る舞いなどを通して、その人の性格を想像します。
また、聴覚でとらえたその人の言葉づかいや音声の高低などから「信頼できそう」「感じが悪い」などの印象をもちます。これらはその人の性格や背景などを知る前に感じるもので、いわゆる「第一印象」といわれるものです。
ビジネスにおいても同様のことがいえます。外見や態度、言葉づかいが、相手の印象を大きく左右します。電話やメールでのやりとりにおいても、限られた材料をもとに、知らず知らずの間に相手を判断しています。人は外見や態度、言葉づかいを通して、問題なく受け入れられると判断して初めて、相手の話に耳を傾けようという気持ちになるものです。
「外見の壁」「態度の壁」「言葉づかい」の3段階の関所があり、これらをクリアできれば、伝えたい内容を相手の心に届けることができるようになります。そのためには、ビジネスマナーが不可欠なのです(表)。
表 学生と社会人の違い
出典:社会福祉法人達真会、生活介護研究所編『暮らしを創る 新人介護職実践マニュアル』中央法規出版、2010年