介護予防の視点4
2010年05月13日 10:00
【Q】
介護予防では、高齢者にどのような視点でかかわればいいのでしょうか? 支援のポイントを教えてください。
【A】
3.下肢筋力が低下し始めた状況でのかかわり
すでに病状が進行し、日常生活にも支障が出ている状況です。それまでできていたこともできなくなり、意欲や自信を喪失していることも考えられます。ですから、医学的な管理に加え、心身面でのサポートも重要になります。
具体的には、治療に加え、機能回復のためのリハビリテーション、さらには相談援助職による生活場面での自立支援が必要になります。ケアマネジメントにおいて、目的を明確にした上での的確な社会資源(サービス)導入が求められてくる段階です。視点としては、その時点の日常生活機能を維持し、さらには失われた機能を回復させるためのサービス導入です。この段階で効果がもたらされなければ、さらに状態が低下してしまいます。要介護度が増していくのか、現状維持もしくは回復していくのか、まさに瀬戸際にいる状態ともいえます。
出典:能本 守康著『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』中央法規出版、2009年