イベントを成功させるポイント
2010年04月27日 10:00
【Q】
障害者授産施設の経営者をしています。地域の方にも来てもらえるようなお祭りを開きたいのですが、成功させるポイントを教えてください。
【A】
イベントを成功させるには目標(ゴール)が必要です。100m競争ならば、スタート地点から100m先にテープ(ゴール)があります。ポイントは「テープがどこにあるか」が明らかになっていることです。
ゴールが明確になっていれば、テープを切ったのかどうか、あるいはまだ届いていないとしても、あと何メートル走ればテープを切れるのかがわかります。そうすると、ゴールまでの最善策を見つけやすくなり、踏ん張りが効くようになります。つまり、「見えやすいゴール」を設定することが成功の秘訣なのです。
見えやすいとは、あなた一人に見えていてもダメです。スタッフ全員が見えなくてはなりません。イベント成功度の測定は、一番わかりやすい「人数」の指標で測定します。人を集めることは、事業のミッション・理念を多くの方の心のなかに届けることだからです。「楽しいイベント」という目標では客観的に測定できません。
このようなイベントの目標管理は、スタッフの成功体験の共有のためです。「目標を達成した」「成功した」という実績が、次回イベントの企画・運営の原動力にもなります。
また、人数を測定するとは人の情報を集めることでもあります。この顧客リストを手にすることが経営の第一歩であり、今後の利用率アップはもちろんのこと、事業の振興につながっていくのです。
(出典:内藤 晃著『施設長の資格!』中央法規出版、2009年、pp.114~121)