人間性を磨くには
2010年04月15日 10:00
【Q】
ケアマネジャーの仕事には「人間性」も求められるといわれることがあります。業務内容を考えると、その大切さはわかりますが、人間性という抽象的な部分をどのように磨いていけばいいのでしょうか。
【A】
ケアマネジメントをうまく機能させるために欠かせないことのひとつが、ケアマネジャーとしての「資質」です。ケアマネジメントの機能は、「人間性」にかかってしまうところもあるのです。
ソーシャルワークの概念に「自己覚知」があります。「己(おのれ)を知る」ということです。援助者には豊富な人生経験や豊かな感受性、公正中立性、良質の人間性などが求められ、そして何より、援助者が自分自身を知ることが大切です。援助者として立派な人間であることを求められますが、求められるものが大きすぎては誰も援助者にはなれません。ですから、経験を積みながら徐々に自分を高めていけばいいのです。そのための第一歩として自分を知ることからはじめてみましょう。
出典:能本 守康著『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』中央法規出版、2009年