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福祉マイスターへの道 毎日更新

スクールソーシャルワークにおけるケース会議

【Q】
 学校関係者や地域機関の関係者が参加するケース会議について、進行のポイントを教えてください。

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【A】
 対人援助の現場において、利用者にかかわる機関や専門職が集まるケース会議の開催は不可欠な要素です。スクールソーシャルワークにおけるケース会議は当然教員が多く参加するので学校内で行われることが多く、かつては閉鎖的と揶揄されがちであった学校組織にも地域機関の関係者が入ることが多くなりました。
 ケース会議で陥りがちな失敗としては、会議の場に仕事上の上下関係を持ち込んで上司がその場を仕切ってしまう、子どもや家庭の情報収集が不十分なまま始められてしまう、提出された事例の揚げ足取りに終始し前向きな議論がなされない、話題が拡散して収集がつかなくなる、などがあげられます。これらを防ぐために、参加者の間で子どもへの支援の目的や意義について共通認識をもち、会議の意義について理解し、何よりもお互いの専門性について理解し尊重し合う態度が必要です。そのためには会議の場だけでなく、日頃から常に「チーム」として、細かなことでも連携することが大切でしょう。具体的な会議進行のポイントは一般的なケース会議の配慮事項とほぼ同じであり、スクールソーシャルワーカーは、会議において生徒指導の教員などとともに、進行役を担うことが多いようです。
 何よりも、ケース会議を有益なものにするためには、ケース会議が学校組織内において正式に位置づけられ、子どもたちへの支援システムのひとつとして存在することが重要になります。まだこのような体制でない現場では、スクールソーシャルワーカーは校長をはじめとした学校の管理者に働きかける必要があります。


参考:日本学校ソーシャルワーク学会=編集 『スクールソーシャルワーカー養成テキスト』 中央法規出版、2008年

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