自分の親が認知症になった…
2010年02月09日 09:00
【Q】
親が認知症になり、戸惑っている家族がいます。ソーシャルワーカーとして、どのようなかかわりから始めればよいのでしょうか?
【A】
自分の親が認知症になると、その家族はとてもショックを受けます。初めは、「まさか自分の親がボケるはずはない」と事実を否定します。しかし、現実的に日常生活のなかで支障をきたすようになり、徐々に進行していく認知症の症状に戸惑いを隠せなくなります。
多くの家族は、症状による特異な行動に振り回され、ヘトヘトに疲れきり、自宅でこれ以上対応できないという状況で病院に来ます。ソーシャルワーカーは、家族の精神的、身体的な疲れを受け止めることからかかわりを始める必要があります。
出典:名城 健二 著 『精神科ソーシャルワーカーの実践とかかわり―御万人の幸せを願って』 中央法規出版、2007年