薬の保管方法と有効期限
2010年02月26日 09:00
【Q】
ある在宅の利用者宅では、薬がいたるところに散乱しています。有効期限はもとより、湿気が多いなど環境的にも薬に影響が出る気がします。
【A】
薬にも有効期限があります。薬は、光のあたらない、低温で湿度の低い場所に保存する必要があります。きちんと保管しないと、薬の成分が影響して効果が強くなったり、逆に弱くなってしまいます。薬袋に書かれている保管方法はきちんと守るようにしましょう。ちなみに、室温保管とは1~30度、冷所保存とは15度以下のことをいいます。また、冷凍保存すると効果が変わってしまう薬もあります。
シートに入ったままの錠剤は比較的安定性がよいのですが、坐薬やシロップ、分包された粉薬や薬は変化しやすくなっています。特にシロップ薬はいろいろな薬を混ぜてあり安定性がよくないので、長期保存はできません。
出典:藤澤 節子 著 『介護者が知っておきたい薬のはたらき』 中央法規出版、2006年