貼り薬にかぶれてしまったら?
2010年02月24日 09:00
【Q】
貼り薬をすると、皮膚がかぶれてしまう高齢者がいます。心臓のための貼り薬なので、貼らないわけにもいきません。
【A】
狭心症の貼り薬は「貼付薬(ちょうふやく)」といわれ、心臓の血管を広げて胸の苦しさを抑えます。心臓近くに貼ると効果があるように思われますが、貼付薬が渡される際、貼る場所(腹、背中、腰、手、足)の注意も併せて添付されます。
皮膚を通して血管に薬が入るので、どこから吸収されても効果は変わりません。そこで、なるべくかぶれにくいところに貼るようにしてください。
そのほか、風呂に入るときは貼付薬を剥がし、入浴を終えたら再度貼るようにします。最近では、薬の効果を持続させるため、「1日12時間貼り、12時間休む」貼り方を奨励しています。
また、急性期の胸の痛みには即効性がありませんので、その場合はニトログリセリンの舌下が有効です。
出典:藤澤 節子 著 『介護者が知っておきたい薬のはたらき』 中央法規出版、2006年