ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> 毎日更新 福祉マイスターへの道
福祉マイスターへの道 毎日更新

多職種による支援体制─セルフサポートシステム

【Q】
 支援はチームで行うといわれますが、どのような形が理想的なのでしょうか?

続きを読む

【A】
 支援をするのは、ケアマネジャーであり、訪問介護員であり、訪問看護師であり、医師であり、理学療法士であり、家族であり、友人知人であり……。さまざまな人のかかわりによって、その人の自立が成し遂げられるのです。そのようなさまざまな職種や人々の支援体制を「セルフサポートシステム」と呼んでいます。
 ここで重要なことは、支援を行ううえでの視点です。あくまでも自立支援(2月16日の回参照)であることです。基本的にはセルフサポート(自己支援)ですので、「本人が自らを自助」していくことが中心となります。余計な手出しは禁物なのです。そのことをかかわる人たちが共通認識としてもっていなければ、その集団は、「セルフサポートシステム」にはなりません。
 ですから、ケアマネジャーを中心に専門職や家族・友人など、かかわる人すべてに本人の意思に基づく支援の方向性を明確に示す必要があります。もちろん、本人にその必要性が理解され、目標に向けての意欲がなければなりません。よって、セルフサポートシステムは、本人にその意欲をもたせる支援から始めなければならないのです。
 セルフサポートシステムとは、単に専門職が中心にかかわる体制をいうのではなく、「本人が潜在的にもち合わせている『力』を回復させるべく支援を行える集団」という高いレベルでの体制を意味します。そして、その中心的な役割を担うのがケアマネジャーです。すなわち、「セルフサポートシステムの構築」は、ケアマネジメントを行ううえでの一つの目的にもなるのです。


出典:能本 守康 著 『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』 中央法規出版、2009年

ページトップへ
文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books