モニタリングを通じて意欲をもってもらう
2010年01月18日 09:00
【Q】
利用者の意欲を引き出すようなケアプランをとよく言われますが、どのように作っていけばいいのでしょうか?
【A】
ケアプランは自立支援を目指すものであり、それをサービス計画書の書き方にもあらわすことが求められています。
だからといって、利用者に「どうしたいですか? ご希望をお聞かせ下さい」と聞いても答えてくれるはずはありません。モニタリングを通してケアマネジャーが気づいた、新しく獲得できたことや更なる可能性を利用者自身が実感できたとき、初めて「もっとこうなりたい」などと言ってくれるのではないでしょうか。
ケアマネジャーとしてはモニタリングを通して、些細なことでも望ましい変化を評価し、その先に見えてくる次の変化したときの姿を描くお手伝いをしたいものです。
ケアマネジャーのかかわり方しだいでは、モニタリングの場面を通して利用者に意欲をもってもらえる可能性があるのです。こうしたかかわりを通じて、「このケアプランが新しい自分の姿を見せてくれるのだ」という思いをもっていただけるのだと思います。
出典:ケアマネジャー編集部 編 『ケアマネジャーのためのモニタリング読本』 中央法規出版、2004年