モニタリングを自己点検の場とする
2010年01月20日 09:00
【Q】
はっきりケアプランを拒否されるわけではありませんが、なんとなく支援がうまくいっていないように感じています。どうしたら、修正点が明確になるのでしょうか?
【A】
なぜケアプランが有効に機能しないのか、どうしたサービスの利用に結びつかないのか、こうした事項をモニタリングしていくときに、実は原因がケアマネジャー側にあることが明らかになることもあります。モニタリングは、自身の業務の点検の場ともなりうるのです。
ケアマネジャーが一所懸命すぎるばかりに、利用者や家族が望んでいることよりも、自分の判断や考えを優先させてしまう例もあります。また、ケアプランが適切であっても、正確にモニタリングをするためには、相手を理解していなければなりません。利用者は多くの場合、人生の先輩です。衝突を避け、反対を唱えたり、異議を申し出たりしないことが多いのです。そのため、相手の言葉だけでなく、行動や表情にも注意を払い、近づこう理解しようという努力が必要です。出会いの時々を大切にして、正直に伝え合う努力を重ねること、これもまたモニタリングに重要な事柄なのです。
出典:ケアマネジャー編集部 編 『ケアマネジャーのためのモニタリング読本』 中央法規出版、2004年