スクールソーシャルワーカーになるには
2009年12月28日 13:00
【Q】
スクールソーシャルワーカーの仕事に非常に興味をもっています。どうしたらスクールソーシャルワーカーになれますか。
【A】
現在、不登校やいじめ、暴力行為、児童虐待など、子どもをめぐるさまざまな問題が起こっており、それを解決するため、スクールソーシャルワーカーの仕事が注目されています。2008年からは、文部科学省による「スクールソーシャルワーカー活動事業」が開始されました。
ただ、今のところ「スクールソーシャルワーカー」という資格制度があるわけではありません。社会人の方でしたら、お住まいの都道府県の教育委員会にこまめに問い合わせて、スクールソーシャルワーカーを採用している市町村についての動向を探るとよいでしょう。教育委員会からスクールソーシャルワーカーの採用募集が出ることもあります。また、職能団体である都道府県の社会福祉士会にも情報があると思われますので、そちらにも問い合わせてみてください。応募の際は一般的に、社会福祉士や精神保健福祉士等の資格、ソーシャルワーカーとしての実務経験が必要なことが多いようです。
また、日本社会福祉士養成校協会では2009年度から福祉系大学などで「スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程程認定事業」を始めており、この課程を受講し、社会福祉士を取得すれば協会認定の修了証が交付されます。今後受講できる大学は増えていくと考えられますので、学生さんの場合などはこのようなルートで学ぶことも正攻法といえます。 いずれにしても狭き門であることには変わりはなく、スクールソーシャルワーカーになるには高い志が必要です。
参考図書:日本学校ソーシャルワーク学会 編『スクールソーシャルワーカー養成テキスト』中央法規出版、2008年
門田光司、奥村賢一 編『スクールソーシャルワーカーのしごと ~学校ソーシャルワーク実践ガイド』中央法規出版、2009年