サービス担当者会議を実効性のある場とするには 2
2009年12月15日 09:00
【Q】
サービス担当者会議が苦手です。どうすれば意味のある場とすることができるのでしょうか?
【A】
会議(カンファレンス)はその目的によって、大きく2つに分けることができるでしょう。そもそもサービス担当者会議がどのような性質の会議であるかを知ることも、実効的な場とするために大切なことです。
会議の最大の目的は話し合いによって問題を解決することです。多様な考え方や価値観をもつ人が、困難な問題に対していろいろな意見や考え方をぶつけ合い、その中から最も有効な解決策を見出していくものです。このようなカンファレンスの形態を「問題解決型カンファレンス」といいます。
「問題解決型カンファレンス」では、援助困難事例(接近困難・虐待・難病・精神障害など)が対象となり、参加メンバーも直接サービスを提供していない市町村や保健センター、保健所、地域包括支援センターの職員、患者会や家族会なども含むため人数が多くなる。
サービス担当者会議は、会議までにすでにアセスメントやサービスの調整が行われているため完成度の高いケアプランの原案が提示されます。その原案をもとにサービス担当者が情報を共有したり、意見を行い、サービスの内容を確認する会議、すなわち「情報共有型カンファレンス」です。
出典:篠田道子 著『改訂 質の高いケアマネジメント』中央法規出版、2008年