サービス担当者会議を実効性のある場とするには 1
2009年12月14日 09:00
【Q】
サービス担当者会議が苦手です。参加者からの意見が少なく、単に義務的にケアプランの内容を報告して、承認してもらうだけの会議となってしまい、意義が見出せません。どうすれば意味のある場とすることができるのでしょうか?
【A】
サービス担当者会議に悩むケアマネジャーは少なくないようです。一口に説明できるものでもありませんので、複数回にわたって解説します。
意義のある会議とするには、まずケアマネジャー自身が、以下に挙げたような目的や効果の再確認から始めましょう。
●サービス担当者会議の目的
1.要介護者等や家族が抱える生活課題を解決することで、望む生活が可能になるようにチーム全体でサポートすること
2.要介護者等や家族の生活を理解し、「利用者・家族の介護に対する意向」や「総合的な援助の方針」について共通理解すること
3.要介護者等の生活課題をお互いが共有化すること
4.居宅サービス計画の内容を相互に深めること
5.作成された居宅サービス計画でのサービス提供者の相互の役割分担を理解すること
●サービス担当者会議の効果
1.チームワークが促進されることで、一人ひとりがもっている力がチーム活動によって発揮される
2.個別ケアを丁寧に行うことで、結果としてケアシステムが形成される
3.事業者と専門職の役割と限界を理解することで、それぞれの力量を把握できる
4.利用者や家族に自分たちの生活をサポートするチームの存在を知ってもらうことで、在宅ケアの動機付けが高まる
出典:篠田道子 著『改訂 質の高いケアマネジメント』中央法規出版、2008年