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福祉マイスターへの道 毎日更新

測定と変数

【Q】
 ある事例発表会で「変数」という聞き慣れない言葉を聞きました。「変数」とは何ですか?

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【A】
 統計で扱う数量データを得るためには、何らかの測定をする必要があります。
 測定には身長、体重、血圧、心拍、体温などを直接的に測定する場合と、知能、性格、感情、社会性など行動面から間接的に測定することによって推定しなければわからない場合とがあります。
 試薬や実験器具を使用したとしても、何らかの方法で直接的に測定できる対象を観察変数または顕在変数、間接的にしか扱えない構成概念を潜在変数と呼びます。
 また、このようにして測定されるデータを変数と呼びます。変数というのは、身長、体重、不安度、ストレス度など、研究対象ごとに異なる値をとる属性のことです。性別や学歴など、通常、数値では表さない属性であっても、数値化することによって変数として統計的に扱うことが可能です。
 なお統計では、変数に対して定数という言葉を使用することがあります。これは、女性だけを対象にしたり、大学卒業者だけを対象とした場合のように、研究対象が同一の値をとる属性のことをいいます。この場合は、性と学歴が定数になります。


出典:佐藤眞一 編『すぐに役立つ事例のまとめ方と発表のポイント』中央法規出版、2006年

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