患者・家族との面接におけるポイント
2009年12月11日 09:00
【Q】
ソーシャルワーカーとして、当事者やその家族と面接する際に心がけておくべきこととして、どのようなものがあるでしょうか?
【A】
当事者やその家族との面接は、日常業務のなかで多く行われます。ソーシャルワーカーにとって、高度な面接技術を身につけることは必須でしょう。当事者の主体性を尊重した面接を行うときに、いつも念頭に置くべきことがあります。それには、面接場面には
「押すところ」
「引くところ」
「待つところ」
という3つの場面があるということです。
これは、一種の「かけひき」のようなものです。ソーシャルワーカー側の考えを当事者に押し付けることなく、じっくり時間をかけてかかわることが求められます。決めるのは当事者であり、結果を焦ってはいけません。すべてにタイミングがあります。ソーシャルワーカーには、その「時」を逃さない観察力が求められるのです。
出典:名城健二 著『精神科ソーシャルワーカーの実践とかかわり―御万人の幸せを願って』中央法規出版、2007年