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性的欲求は高齢者にもあるの?

【Q】
 一般的に、高齢になっても性的欲求を持ち続けるのでしょうか?

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【A】
 性的欲求は持ち続けるものの、低下傾向や男女差がみられます。
 40~70歳代までの男女1020名を対象に行った「中高年のセクシュアリティ調査」(2000年)によると、配偶者がいる男女に「若い頃と比べて性的欲求の強さは変化しましたか」という質問について、女性は50代で大きく低下しており、男性は60代の後半で大きく低下しています。そのため、50代後半から60代前半までは男女の乖離が大きくなっていました。
 50代後半の女性と70代後半の男性がほぼ同様で、4~5割の人が「性的欲求がほとんどなくなった」としています。女性は男性より早く性的欲求を失っていくわけですが、それには閉経という劇的な形で生殖能力を失うことが影響していると考えられます。
 もっとも、これは一概にはいえないことです。特に女性に関しては、交際相手がいると性的欲求が保たれる傾向があり、中高年の単身者を対象にしたセクシュアリティ調査の結果をみると、単身女性で交際相手がいる人は性的欲求を高く保持しているのです。
 なお、さらに詳しく高齢者の性とその対応について学びたい方は、出典をご覧ください。


出典:荒木乳根子 著『基礎から学ぶ介護シリーズ Q&Aで学ぶ 高齢者の性とその対応』中央法規出版、2008年

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