職員が足りず、プログラムが偏ってしまいます
2009年11月27日 09:00
【Q】
個別的なかかわりを提供していると、レクリエーションを実施する人手が不足してしまいます。
【A】
さまざまな方法を考えてみよう
マンパワー不足を解決するには、マンパワーを増やす方法と増やさない方法があります。
マンパワーを増やすには、職員を増やす、もしくは職員以外のマンパワーを増やすかです。「職員は増やせない」という固定概念をもっている中間管理職も多いですが、「利用者を何名増やすから(増えたら)、職員を何名増やしてほしい」と具体的な提案をすれば、考慮してくれる場合もあるでしょう。この場合、収入と支出の関係を明示すると説得力が高まります。職員以外のマンパワーでは、ボランティアや実習生などが考えられます。
マンパワーを増やさない方法では、一人当たりの仕事量を増やす方法と、全体としての仕事量を減らす方法があります。前者は一人ひとりのレベルアップを図り、一人でできる仕事量を増やすこと(仕事のスピードを上げる、複数の仕事を一度に行うなど)があります。後者には、仕事の効率化、回数や量を減らすなどがあります。たとえば、不必要な書類を廃棄したり記入項目を簡素化するなどです。
いずれにしても、一つの対策よりも複数の対策を実施するほうが成功しやすいといえます。
出典:妹尾弘幸 著『一人ひとりが輝く レクリエーション・プログラム』中央法規出版、2007年