プログラムがマンネリ化しやすく、困っています
2009年11月26日 09:00
【Q】
毎日レクリエーションを提供していると、どうしても似通ったプログラムになってしまいます。
【A】
同じ種目≠マンネリ
プログラムのマンネリ化は避けなければなりませんが、その解決方法は「異なるプログラムの提供」ではありません。たとえば、釣りの好きな方はいつも釣りをしていますし、囲碁が好きな方の中には、毎日囲碁ばかりしている人もいます。こうした方々はマンネリ化したとは感じていません。ですから、同じ種目をする=マンネリではないのです。
マンネリとは、スタッフ側の心の問題ではないでしょうか。ちょっとした工夫で楽しみは倍増します。好きな人は、毎日熱心に野球を観たり、その結果に興味をもちます。この一つの要因に、年間を通した「ペナントレース」という仕組みが大きく関与しています。トップチームの名前やチームの順位、ゲーム差などを示すことで、興味を引き立てています。このような工夫でマンネリ化は防げます。マンネリ化とは、プログラムに起因するのではなく、介助者自身の心に起因するのだと理解して、改善を図りましょう。
出典:妹尾弘幸 著『一人ひとりが輝く レクリエーション・プログラム』中央法規出版、2007年