重度の人に対するレクリエーション
2009年11月25日 09:00
【Q】
重度の高齢者に対して提供するプログラムに悩んでいます。
【A】
その利用者に即した提供方法を考えよう
「重度の利用者だから」といって、レクリエーションの視点を変えることはありませんが、運動や更衣に関して、必要となる介助量が増えることはあります。その場合、食事や入浴、更衣などと同じ考え方で対応していけばよいでしょう。
なぜかレクリエーションは「皆が同じ内容、活動、介助量」といった画一的な思考に陥りやすいようです。必要な部分に必要なだけの介助をするのは、他のADLと同様です。可能ならば、本人に適した「自助具」を製作し活用してもよいでしょう。
また、複雑な活動が面白くて、単純な活動が面白くないということはありません。大切なのは、どのようにすすめるかです。重度の方もゲームに直接参加できるようなルール作りも重要でしょう。
「レクリエーションへの参加」にはさまざまな形態があり、点数をつけたり応援やゲームをしているそばで、その楽しい雰囲気を感じたりすることも参加の一つの形態だといえます。本人の状況に合わせた、本人のニーズに即した参加を考えましょう。
出典:妹尾弘幸 著『一人ひとりが輝く レクリエーション・プログラム』中央法規出版、2007年