睡眠の質の高め方
2009年10月29日 09:00
【Q】
夜勤が終わり、いざ寝ようと思っても、外は明るいし、気分も高揚してなかなか寝つくことができません。次の日も夜から仕事なので、何とか昼間きちんとぐっすりと眠る方法を探しています。
【A】
私達のからだの中には、体内時計と呼ばれるものがあり、同調因子(光、運動、食事など)と呼ばれる外界からの刺激を、目や皮膚などの感覚器を通して受け取ることで、生体リズムを24時間周期に調整しています。しかし、夜勤などの交代制勤務が続くと、このリズムが乱れ、さまざまな心身の不調が現れやすくなります。ただ眠っただけでは解消されない疲労、全身のだるさ、食欲不振、イライラ感などに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
そこで、同調因子に注目し、睡眠の質を上げる対策を表に示しました。睡眠ほど、心身の疲れを回復し明日への英気を養うために効果的なシステムはないと思いますので、自分の就寝や覚醒時の環境や行動と比較してみましょう。
このように、安眠するには、できるだけ副交換神経を優位にするよう、心身の余分な緊張を取り除くことが大切です。反対に、しっかり覚醒するためには、交感神経を優位にするよう、適度な刺激が必要です。心地よく眠りたいのに、反対に目覚めをよくする行動をしていたとしたら、できることから修正してみませんか。少しでも生理的に心地よい環境をつくってあげることで、睡眠の質があがり、だるさや疲労感の軽減につながるでしょう。
出典:『こころもからだもスッキリ! 一人でできる介護のストレス解消法』中央法規出版、2008年