ケアマネジメントの機能とは?
2009年10月21日 09:00
【Q】
ケアマネジメントにはさまざまな機能があるようですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
【A】
ケアマネジメントに求められる機能と役割は、次の7つとなります。またこれらに加え、副次的な機能としてコストコントロールがあります。
1、アセスメント機能
ケアマネジメントの中核的機能であり、次のように3つの段階で進められます。
(1)包括的に情報を収集する
(2)収集した情報を専門的な視点で分析し、生活課題(ニーズ)を把握する
(3)生活課題(ニーズ)の背景となる原因・要因の分析を行う
2、コミュニケーション機能
利用者や家族との面接や相談を通して信頼関係を構築し、本人と家族関係の調整を行う、他職種の知恵と力を借りながら問題解決を図るなどです。
3、連係機能
アセスメントと並ぶケアマネジメントの中核的機能です。異なる専門職種、機関が共通の役割に向かって、役割分担をしつつ、協力しながら支援を展開していく、多職種協働アプローチです。
4、アドボカシー機能
権利擁護と訳され、利用者に代わって生活と権利を守ることです。
5、エンパワメント機能
利用者の「強さ」や「プラス面」に着目して支援することです。
6、社会資源の開発機能
利用者のニーズが充足できな場合は、事業者や行政に働きかけるなど、社会資源の開発に向けて何らかの行動や提案が必要になります。
7、評価機能
質の高いケアマネジメントの前提として、よいプロセスと構造の存在が必要になります。構造(ケアマネジメントの基準やガイドラインなど)、過程(プロセス通りに実施されているか)、結果(ケアマネジメントの成果、効果)の流れに沿って質を考えます。