スーパービジョンの形態は?
2009年10月09日 09:00
【Q】
スーパービジョンは、常にスーパーバイザーとスーパーバイジーの一対一で行われることになるのですか?
【A】
スーパービジョンには、大きく分けると、「個人スーパービジョン」と「グループスーパービジョン」という形態があります。
スーパービジョンの最も基本的な形態は「個人スーパービジョン」です。これは、スーパーバイザーとスーパーバイジーである援助者が一対一の面接方式で行うものです。
個人スーパービジョンに対して、スーパーバイザーを含むグループで行われるスーパービジョンを「グループスーパービジョン」といいます。実際には、スーパーバイザーを中心に、ケースカンファレンスにおける事例研究、あるいは研修会といった形で行われていることが多い形態です。
それぞれに利点や課題があります。おおむね、個人スーパービジョンの利点は、グループスーパービジョンの課題でもあり、逆に、グループスーパービジョンの利点は個人スーパービジョンの課題でもあります。
違った観点からみると、その場で時間差なく行う「ライブスーパービジョン」、同僚や仲間で行う「ピアスーパービジョン」、自分自身で行う「セルフスーパービジョン」という形態もあります。
出典:『対人援助のスーパービジョン-よりよい援助関係を築くために』中央法規出版、2005年