意地とプライド
僕の同志が「意地とプライド」をかけて、ある婆さんに挑んでいる。
ケアマネから「最後の砦」とばかり僕らに相談のあった人で、ご近所からも「いい加減にして欲しい」と暗に「どこかに入れてくれ」と言われては別居している家族が滅入り、どこかに入れようとしては、どこも1日もつかもたないかで「とてもお預かりできない」と投げ出されて家族もケアマネも滅入り、家族としては「もう、どこかの病院に入れるしかない」と諦めかけている人に「小規模多機能型居宅介護事業」という武器を使って挑んでいるのだ。
あかりともす仕事を
自分の意思とは無関係にショートステイを利用させられたとめさん(仮名)に、重ねてお先が真っ暗になるような、とんでもないことが起こりかけた。
拒否
入浴を拒否されました!
入浴拒否の方への対応はどのようにすればよいでしょうか?
他にも、排泄拒否!レク拒否!リハビリ拒否!調理拒否!云々。
僕らの業界では「拒否」という言葉をよく聞くし、よく使う。
僕の関係する施設の職員も「拒否」という言葉を使うので、心を痛めるときがある。
なぜなら、僕自身は拒否という言葉を婆さん支援では使わないし、「拒否という言葉を使わないようにしてはどうか」と研修会などで話しており、その理由は、拒否という言葉に「問題としてとらえている臭」がプンプンするからだ。
急げ!認知症対応型国家JAPAN
ついこのあいだ、厚生労働省の発表で認知症という状態にある人の推計数が発表され、いよいよ300万人を突破したと思いきや、先日発表された厚生労働省研究班の調査では、65歳以上ですでに462万人を突破していると。
かの筋から政府発表を上回る「350万人はいる」という数字を聞いてはいたが、まさか今の時点で「2025年470万人の予測値」に至っているとは驚きである。
また同調査で軽度認知障害(MCI)400万人という数字を併せて考えると、以前からずっと言ってきた「認知症対応型国家づくり」はいよいよ急務の課題だ。