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和田行男の「婆さんとともに」

大事に生きる

 継ぎ接ぎだけど「財布を失っていない」この財布のように生きたい。
和田行男のブログ写真.jpg

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 この財布は、亡くなった入居者の遺留品である。
 この方の最期に関わらせていただき、福祉とは、介護とは、医療とは、生きるとは、生かされるとは、命とは、住まいとは、制度とは・・・たくさんのことを改めて一気に考えた。
 もちろんご本人ご家族の手元にお返ししたが、これを見ていると、僕の生き方が問われているようで身が引き締まる。
 ありがとうございました。

合掌


コメント


本当に大切にされていらしたのですね…

一針一針、心をこめて縫われたのだと思います。

亡くなられても、きっとお財布にその方の思いは大切にしまわれている気がします。


投稿者: やまねこ | 2012年07月17日 21:40

看取りに携わらせて頂くと、もがき苦しまれる姿や、すーっと老衰に入られ眠る様に亡くなられる姿、等々に直面しますね。
いつも利用者様は私達に生きる(自分らしく生きたいと思う)力の強さを教えて下さいます。
長い人生の最後の締めくくりに、支援する事業所や職員が私達で良かったと思って頂けるように頑張っています。これから先も、もっともっと頑張りたいと思っています。
 先日、プロフェッショナルの再放送を見たという近隣の方から「夜中にテレビ見てたら、○○さん(当事業所)とこが頭に浮かんだよ」と言って下さいました!
何よりの褒め言葉で職員一同で喜びました!!
 ところで…
軟禁のブログに宛てたコメントで、利用者様に万が一の事があった時の対応(同意書のような書面)に」ついてですが…
教えて頂けませんでしょうか?m(__)m



投稿者: moto | 2012年07月18日 11:44

ここ数年、夏になると人の生死について考える機会がありますが、時期が過ぎると、どうしても日々の生活に追われその気持ちも薄れ人に生かされていることさえも忘れがちな私・・・
今は事情により介護の仕事を離れ、まったく違う仕事をしていますが今回、あることから介護の仕事にもう一度関わる機会を得ることができました。
1年数ヶ月のブランクはありますが、自分なりにいろんなことを考えながら再チャレンジしていきます。

和田さんいつも素敵なメッセージありがとうございます。


投稿者: 南より | 2012年07月18日 16:06

差しのべていると思っていたこの手、本当は支えてもらっている手でもあった。
進むべき道を、先頭で照らしてくれているのは紛れもなく、婆さん達だと思う

しっかりと、ついていかなければ


投稿者: 桃まんじゅう | 2012年07月19日 12:11

どんな持ち物にも、その人の全てが詰まっているような気がします。
この財布も、いつどこで、どんな状況で購入したのでしょう。誰か一緒だったのでしょうか。
それにどんな思いで一針り一針り縫っていたのでしょう。
そう考えると、人間がいとおしく思えてきます。
いい加減な支援してちゃいけない、って改めて思いました。


投稿者: うたたね | 2012年07月19日 15:59

この財布、なんとも言えない哀愁がありますね…
その方の根っこの部分の人となりが表れている気がします。

ある自然農業家の、不必要な物は必要としないという意味の『足るを知る』という言葉を思い出しました。

財布の方の若い頃は、おそらく物を大事にする時代だったのでしょう。物が溢れて、有り余っている現在、痴呆症になる以前にそんな時代も経験された事と思います。
単純に思った事なのですが、施設にいらしゃる方の物欲というのは、現実どうなんでしょうか?

不謹慎な質問でしたら申し訳ございません。


投稿者: ひー | 2012年07月19日 17:33

実際、ちゃんとした看取りの経験は無いんですが、誰かが亡くなると悲しいし、もう少し何か出来たんじゃないか…って思います。
自分は看護師では無いので、医療はうといですが、亡くなられる時に生きていて良かった、長生きも良いもんやった…と思ってもらえるよーな手助けや環境を作れたら…と思います


投稿者: つくし | 2012年07月20日 09:03

motoさんへ

 万が一の時の誓約書のようなものは一応いただいています。
 ただこれも「言った・聞いていない」ことにならないための証のようなもので、水戸黄門のインロウではないですね。
 もっと大事なことはやっぱり「関係」ですね。丁寧に説明して合意を築くことを積み上げることです。
 あと大事なことは「家族の気持ちは揺れ動くのが当然」と受け止めておくことが大事なのではないでしょうか。


投稿者: わだゆきお | 2012年07月20日 15:03

和田さんへ
ありがとうございます♥
そうなんです!!
信頼関係を築くことには努めています。
ですが、築けていて、家族様の方から良い様に言われていても……
えっ?!
あの家族が??!
なんて、どんでん返しが……(--〆)
という以前に苦い経験が有るのです(T_T)
因みに、誓約書の内容は…
「責任を問いません」なんて文になってしまうのでしょうか?


投稿者: moto | 2012年07月21日 13:31

介護職から離れて、もう少しで1年経ちます。

ご利用者から「あんた最近、笑わないね」と言われたり「お腹空いたろ」とティッシュに包んだご飯を頂いたりしました。
私の体調不良の予兆に、ご利用者が先に気付いていらっしゃいました。
心配をかけていたなと反省しています。

離れてみて気付く事がたくさんあり、このままでは後悔するような気がします。もう一度介護職に就きたいと思っています。


和田さんのブログに会えて感謝。


投稿者: わたる | 2012年07月23日 02:46

爺さま婆さまは 世の中を渡ってきた 大先輩です。 心配されたほうが 婆さま達は安心するのでは? 現在 ディサービス勤務ですが 皆様がディでの1日を利用者様同士助け合えたら いいなあって 考えてますが 。 自分を押し出せる方もそうでない方も 職員は黒子で いられるような そんな ディにあこがれます。 居場所作りの 一歩? でもディサービスは本来そういうものでないとしたら、 また考えてみます。


投稿者: マメ | 2012年07月30日 20:28

わたるさんへ

 なにがあったかは?ですが
 もどっておいで
 同じ土俵で
 いろんなことを考え
 語り合おうぜ!


投稿者: わだゆきお | 2012年08月02日 07:04

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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