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和田行男の「婆さんとともに」 2012年01月

送迎は奉仕? なのに公金投入???

 今月25日に介護報酬改正の中身が明らかになった。
 それについてはもう少し全容が明確になってから考察し、皆さんと一緒に考えていきたいと思うが、関連することで通所事業における「送迎」と「サービス提供時間」についてのべてみたい。



ふと気づく

 この時期になると「いただかないようにしていても、ついいただいてしまうものに「風邪」と「ノロ」がある。
 向こうさんが「あげ上手」なのか僕らが「もらい上手」なのか、気づけば身についている。我が家も僕以外全滅である。
 「気づけば」というのは「気づかぬうちに」ということでもあり、自分が思いもしなかった時に思いもしないようなことに出くわすことは珍しいことではない。



ダメはダシ

 どんな仕事をしてもそうなんでしょうが、「自分には向いてないかもしれない」と、わかったようなわからないような理由で落ち込むことがあります。



適おせっかい

 おせっかいを辞書で調べると「出しゃばって、いらぬ世話をやくこと。また、そういう人や、そのさま」とあるが、要するに「必要でもないことを、必要以上に、必要でもないときに」ということだ。
 支援は「必要なことを、必要な時に、必要な分」であり、おせっかいとは真逆のことを指す。
 僕は研修会で「おせっかいではなく支援を」と言っているが、知る人ぞ知る「おせっかい好きな性質」でもある。



旗揚げ

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 2012年となりました。毎年恒例のお正月年中行事も終わり、確実に時間は経過しています。今年は介護保険法、介護報酬、診療報酬のトリプル改定の年です。
 国民生活を持続的に護っていくべき「医療」や「介護」がどのようになっていくかは、この国の今後のあり様を決定づけることになるやもしれない「おおごと」です。この業界に身をおく専門職として極めて高い関心と監視をもって、可能ならば行動を起こしていこうではありませんか。



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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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