これが脳だったら
右腕を痛めてしまい動かせなくなった。利き手の右腕をである。
痛めた原因は、ブルーハーツの『情熱の薔薇』という曲ではしゃぎ過ぎたからだが、右腕を壊すことを目標にはしゃいだわけではない。
はしゃいだくらいで傷んでしまう自分の身体にショックを覚えるが、傷みには光明もある。
右手が使えなくて改めて思いにふける。
箸が使えない。
左手で試みるが、ほとんど経験がなく思うようにいかない。思うようにいかないからつい、箸でなくても食べやすい物を選んでします。手でつかんで食うこともある。食べ物を口に運ぶのに何も道具に頼らなくたって何とか自力で食えると開き直ってしまえばどってことない。でもいつものようにいかないもどかしさがある。
パソコンが打ちにくい。
右手を使わないでパソコンを打つと、えらい時間がかかる。特に僕の場合は右手を使って打つ比率が高いからなおさら。パソコンに向かうことから逃げたくなる。
靴ひもが結べない。
だから紐とは無縁の靴を履いてしまう。「今日はどの靴を履こうかな」の選択肢が減り楽しみがへってしまった。
うんこの後始末が思うようにいかない。
左手で拭くが「残った感」がある。水が噴き出す装置はありがたいが、やっぱり右手とは違って「残った感」が否めない。
服を着たり脱いだりがなかなか難しい。
痛みがあるからなおさらである。僕の場合は、Tシャツのようなかぶりものの服が主だからなおさら。もうちょっとワイシャツを着るようにしていれば、少しは楽だったかもしれない。
誰もが「壊れ」によって、「いつものようにいかない」「思うようにいかない」ことに、もどかしさや苛立ちを感じたことがあるだろう。
今回は右腕だったが、これが左腕だったらもう少しは生活の不便さはなかったかもしれない。でもこれが脳だったら…。
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若き後輩たちへ贈る 長谷川和夫さんからのメッセージ
第1部 認知症 なかなか聞けない「長谷川式スケール」の奥深さ
長谷川和夫氏(医学博士、長谷川式認知症スケール開発者、認知症介護・研究研修東京センター名誉センター長)
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◎時 間:14:00-16:30
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◎申込み:
チラシ(ファイルをダウンロード)に下記必要事項をご記入のうえ、FAX(052-834-0733)にてお申込ください。
・参加者氏名(複数の場合は代表者のみ)と参加人数
・事業所名
・連絡先 電話番号とFAX番号(自宅か事業所かを明確に書いてください)
・チケット送付先(自宅か事業所かがわかるように書いてください)
コメント
単刀直入に・・・
書けない手にも関わらず、サインをして頂き有難う御座います(T_T)/~~~
しかも、当施設及び私へのメッセージまで・・・
セミナーに参加した職員は、良い意味で凹んで帰って来ました。
また1つ功罪を増やされましたね。
唯一つ残念なのは「大逆転の痴呆ケア」も持って行ってもらえてたら、和田語(私事の造語です)3部作全てにメッセージが記入されたのですが(笑)
最近、「認知症になる僕たちへ」を読みました。
私は訪問介護をしていますが、和田さんは訪問介護をやったことがありますか?
和田さんに訪問介護をやっていただき、いつか訪問介護のサービス提供責任者、ホームヘルパーとして和田さんの思うことを聞いてみたいです。
みきさんへ
残念ながら訪問介護と家族介護は体験がないんですよ。いつかやってみたいと思っていた時期もありましたが、小規模多機能を受け持ちましたからね。
ただ社内会議で訪問介護の実際の話をたくさん聞きますから耳年増ではあるんです。
よかったら、訪問介護のこと、いろいろ教えてください。
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