つゆばらい
日本全国、いよいよ本格的な梅雨明け。
暑いけど気持ちのいい「夏」になったが、逆に部屋の中は節電もあって、じとじとしていることが多々あり、不快になったりする。
近頃の研修会は節電弱冷房が輪をかけるが、外の気持ちいい夏の暑さのように「じめじめ」を吹き飛ばす声を聞くと、スカッとする。
「訳あってグループホームの仕事から離れて一カ月余りになります。和田さんの話を聞きながら、今までの自分の足りなかったこと、こうしてあげればよかった、あんな風に接しておけばよかったと後悔し、同時に懐かしさがこみあげてきて思わず涙ぐんでしまいました。自分はやはり「人」が好きなんだなと改めて感じ、第一線でバリバリ働いている皆さんを羨ましく思いました。やっぱり介護の世界に戻ろうと思えました。ありがとうございます。胸の中のモヤモヤしていたものが晴れたような気がしました。」
ある研修会が終わったあとでいただいたメールである。
和田行男の話に共感してくれる人もいれば反発する人もいる。僕はそもそも自分への共感者を増やしたいと思っているのではなく、「認知症になっても要介護状態になっても、最期まで人として生きる姿から遠ざけないようにするための思考と方策をもった専門職であろう!」と呼びかけているに過ぎないのだが、それもこれもこの仕事に就いている人であればが前提である。
もちろん、これからこの仕事に就く人へのメッセージでもあるが、この仕事を離れた人には離れるなりの理由(わけ)があるはずで、その理由を超えられるほどの話が僕にでき、この人の露を払い、婆さん支援に復帰する気持ちになってもらえたかと思うと、めちゃくちゃ嬉しい。
今日の東京は32度・まばゆいぐらい暑いが、僕の心模様は「スカッと暑い夏」である。思い切ってメールをくださった方ありがとう。婆さんからの分も加えて、ありがとう。
コメント
おはようございます。
7月10日に山口県周南市のふじなみ荘で、研修に参加させて頂いた者です。
先生のお話を初めてお聞きしたのですが、優しさに裏づけされた強さを感じました。「目の前に困っている人がいたら、あっ、なんとかせなあかんって思うでしょ。まずその気持ちがなかったら、この仕事には就いてないと思う。」
何年もこの仕事をやっていると段々頭でっかちになり、知識や技術で何とかしようとしてしまいがちですが、常にこの「なんとかせなあかん」の気持ちを大事にしていかないとなぁと、初心の大切さを再確認できました。
若い仲間もお婆ちゃんに感情をぶつけられて悩んでおりましたが、先生のアドバイスで突破口を見つけられそうです。
東京の夏は暑いと聞き及んでおります。くれぐれご自愛下さいませ。ブログ、楽しみにしております。この度は、ご指導ありがとうございました。
7月10日に遠路、山口県周南市のやまなみ荘までおいで頂き、ありがとうございました。
人にメッセージを伝え歩くためには「まず健康が一番」だという事を、パワフルな和田さんから教わりました。介護職も身体が資本、この夏の暑さを乗り切って又お会いしたいです。ご指導ありがとうございました。
介護業界が繁盛し過ぎない世の中をひそかに願っています!
差別も偏見も垣根もなく、転んだ人をみかけたら、誰もが手を差し伸べようとする世の中への道しるべも、専門職の大きな務めかと。
目の前のじじ様ばば様は、そんな世の中に一緒に向かおうとする本当に大切な大切な仲間だとも思えてきます。
なんてことを堂々と言えたらな。とひそかに思っています!
お久しぶりです。
東日本大震災で被災し、仕事もプライベートもさまざまに様変わりしています。
被災した土地を常に目の当りにしていると、なんらかわらない今までの生活が100点満点それ以上だったんだと実感します。
ADLをアップする、認知症を良くすることを目標にすることは大切ですが、今の状態を少しでも長く続けることが目標でもいいと、一歩進んでは五歩も六歩も下がってしまうこともこわくなくなったように思います。
一歩も歩けなかった人がせめてかかとを上げることができるように。歩けなくても何かを表現できるように。認知症の悪いほうの症状が出ても、感情の表現ができるのだと喜べるように。一日のうち一回でも自分で判断して行動することができるように。見守れることが今は仕事の醍醐味と思うようになりました。
たくさんの見知らぬ人がボランティアに来ています。他都道府県の皆さんや外国人の皆さんも泥上げやがれき撤去をしてくれています。感謝!
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