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和田行男の「婆さんとともに」 2011年07月

何となく

 生きているといろんなものが目に入ってくる。
 人間は自分の見ているものだけを脳で処理しているのではなく、目を通して入っていくる情報のすべてを無意識のうちに取り込んで処理しているようだ。
 見たいと思って見たものではないが、何となく目にしたものに心動くときがたくさんある。



真っ当な感性

 「キャーッ」と叫ぶ介護職。
 何事かと聞けば、入居者が「ことにはげんでいた」のを目にしたからだが、これって問題はどっち?



つゆばらい

 日本全国、いよいよ本格的な梅雨明け。
 暑いけど気持ちのいい「夏」になったが、逆に部屋の中は節電もあって、じとじとしていることが多々あり、不快になったりする。
 近頃の研修会は節電弱冷房が輪をかけるが、外の気持ちいい夏の暑さのように「じめじめ」を吹き飛ばす声を聞くと、スカッとする。



協同・律儀

 僕は、自分の立ち居地上、何かと助言を求められることが多い。
 それは社内でも社外でもそうだが、助言を求められることはあっても、助言したことの結果を知ることは少なく、共に知恵を搾り出した僕としては寂しい思いをしたりする。
 その理由はわからないが、僕なりに思うのは「助言を求めた以上、その結果を報告する」という「律儀さ」を社会全体が失ってきているのかもしれない。
 そんな中、とてもステキな報告メールがきた。



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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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