現状維持
去る9月5日、6日と、岩手県長寿社会課主催の研修会に参加しました。講師は堀之内高久先生(著書『介護ストレス解消法―介護保険後の戸惑う現場へ』中央法規などがあります)です。
メンタリングの第一人者の堀之内先生の面談技法などは、いつ拝聴しても勉強になります。その中でご紹介したい一つが「現状維持」です。堀之内先生の話された内容を一部紹介します。
介護後の仕事は現状維持を求められます。今の状態を保てるようにすることが介護の仕事です。ですから、気づく人には苦労する仕事です。
自分は成長しなくてはなりませんが、利用者は現状維持が中心です。だからこそ、自分自身を立て直していかないと継続できないのです。
確かに他の業種であれば、顧客に良くなってもらう、何かしら向上させるというサービスが主流です。介護も楽しく、快適にという概念は同じです。
しかし、現在の環境や状況を大幅に変えるのが望ましくないことも多くあります。以前、デイサービスの利用者に言われたことがあります。「(当社で行う)機能訓練を行いたくない」と。理由は、80歳を過ぎてまで筋力UPをしたくない、つらい思いをするのであれば来たくないということでした。
確かにこういった人も多くあります。現状をいかに維持するか?そのことに対する視点を再度考えさせられる先生の講義でした。
6日夜は、洋野町の介護関係者との懇親会でした。
海の見えるとても景観の良い場所で、地域の問題や業界に関する考えをディスカッションしました。
7日は八戸にて、私のセミナーでした。
初の青森開催でしたが、30名程お越しくださいました。内容は、人材の概念についてです。人材というと資格職を中心に考えてしまいがちですが、人材の概念をもつことで配置などに役立てるという話をしました。人材 人財 人在 人罪 という4つのジンザイについての考え方をお伝えしました。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。