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先日、高校野球の甲子園の大会が前橋育英高校の優勝で終わりました。なかでも、準決勝の花巻東対延岡学園の試合は白熱した試合でした。私自身、月2回ほどプロジェクトのため岩手県を訪問しているので、県代表の花巻東高校には思い入れがあり、応援していました。惜しくも延岡学園に惜敗してしまいましたが、ベスト4まで残ったのは凄いことです。
その延岡学園ですが、実は、上米良(かんめら)選手というエースがベンチ入りしていなかったそうです。その理由は、けがによるものです。地方予選の前にけがをしてしまったそうです。先日、テレビでも紹介されていました。
野球をしている高校球児にとって、甲子園は憧れの舞台・目標であり、高校生活を賭けるものです。
肝心の最後の夏前に試合に出られないもどかしさ、悔しさは想像を絶するものです。もし、自分が上米良選手の立場だったらどうだろうと考えました。
周囲に対して、自分の落ち込んだ気持ちを伝染させてしまうかもしれません。変に妬んでしまう気持ちもあるかもしれません。
しかし、上米良選手は明るく、一生懸命に精いっぱい応援していました。エースである上米良選手は、ムードメーカーになっているようでした。
対戦相手のデータを分析し、選手に伝えるということを自主的に行っていました。凄い強い心を持った選手だと思います。
こういった上米良選手の姿勢には、見習うべきことが多くあります。ベンチ入りできないからといって腐らない。けがを他人のせいにせず、状況を受け入れて自分のできることに徹する。
高校野球を見ていると、甲子園に出場するまでの過程も興味深いです。介護現場であれば、自分ばかり○○の担当が多い、休みが希望どおりいかないという不満をぶつけあうことがあります。仕事は高校野球のように目指す大会があるわけではありませんが、利用者に喜んでいただきたいという同じ目的があります。
そうした共通の目的を共有する工夫を、事業所として出していくことが重要です。
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