岩手介護コミュニティ協会を通して
今年度、私は岩手県長寿社会課よりコンサルティングの依頼を受けています。早いもので3か月過ぎました。
県と連携をとるうえで、結果や過程を翌年の契約が終了した後の流れを考えて進めています。
岩手県は北海道に次ぐ面積を有し、四国と同じ程度の面積があります。関東にたとえると、東京、埼玉、千葉、神奈川を合わせた面積です。
中心地である盛岡から沿岸部まで、直線距離で100km程度です。高速道路があれば東京から1時間30分で行くことのできる距離ですが、山間部を抜けていくので2時間30分前後かかります。同じ県同士でも生活圏が青森県や宮城県のことがあります。
岩手県内でも連携が取りにくい、取るきっかけがない場合もあります。そうしたきっかけやつながりを作る取り組みの一つが、コミュニティの構築です。そこで、一般社団法人で岩手介護コミュニティ協会を設立しました。
このコミュニティでは、定期的な勉強会に加えて、会報の発行、交流会を定期開催し、相互に連携を深めていります。
コミュニティ協会には、経営者や現場などさまざまな方が入会し、会員は60名を超えました。協会が岩手の介護従事者、経営者のためになっていくように進めていきたいと思っています。
経営者の悩み、現場介護職の悩み、ちょっとした認識の違いによって生じていることもあります。相互の立場を理解し合うことで、解決できることがあるかもしれません。
介護職は他業種に比べて離職率が高いといわれています。その要因はさまざまですが、入社・採用する際のミスマッチも多くあります。同じ介護の仕事といっても、方向性は多種多様です。何が正解で答えがあるわけではありませんが、共通していえることは、言葉や表現は違っても「利用者に喜んでいただきたい」ということです。その結果に向けたプロセスの違いが、方向性や価値観の違いだと感じます。
ミスマッチを少なくするための方法の一つが、法人側の情報発信です。そして求職者も、積極的に情報を集める意識をもつことです。
まずは、採用する側の情報発信が重要で、その一つが「ブログ」「ホームページ」の活用です。
岩手介護コミュニティ協会では、勉強会として6月に「介護事業所の為のブログ&ホームページ活用」を開催し、好評だったので、再度行おうと思っています。
事業所側の情報発信不足は、岩手県だけに限りません。情報発信の意識を高めていくことが、今後は必要になるでしょう。
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