隣近所への貢献
去る7月13日、沖縄でセミナーの講師として伺いました。沖縄はいつの季節でも海が綺麗で、行くたびに気持ちがリフレッシュできる場所です。県内の介護事業者との会話で、とても納得させられた話がありました。
「よく地域に密着した介護事業を行うことが重要だと言いますが、地域の前に近所付き合いを大切にすることが必要です。地域全体を考えることも重要ですが、地域の最小単位である隣近所とどれだけ協力でき、仲良くできるか」という話でした。
地域に貢献することが、介護事業を行う目的の一つに掲げることは多くあります。地域の前に、隣近所に貢献する。そのために普段から大切にしていることが掃除だそうです。
この場所で事業を行っているので、毎日欠かさず、隣近所の商店や家の前で掃き掃除やゴミ拾いをしているそうです。
確かに、サービスが地域に認知されたからといって、隣近所に貢献できていなければ、地域に密着したとはいえないと思います。この考えからは、地域密着の前段階の、近所への貢献という言葉に学びました。
また、沖縄はどの地域も海に近いこともありますが、海岸近くの施設は景色もよく、とてもきれいでした。利用者もそうですが、働く介護職員も気持ちよく仕事ができているようです。
沖縄のデイサービスは、事業所に入ると必ずといっていいほど沖縄の民謡やサンシンを引いています。こうした伝統芸能が残っている地域はすばらしいと感じます。中には、利用者が職員にサンシンを教えたり、踊りを教えたりしています。
介護の仕事を通して、世代間の文化の伝承もあります。今の日本は核家族化が進み、地域の伝統や文化も失われつつある地域もあります。介護事業を通して、介護サービスを提供するだけでなく、利用者から地域の歴史や文化を学び、後進へ伝えていくことも、介護の仕事の役割の一つだと感じました。
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