問題社員の問題とは?
介護技術のスキルが低い、スタッフ同士のコミュニケーション能力が乏しい、言い方がきつい、なかなか仕事を覚えないなど、必ずと言っていいほど、会社という組織では問題と感じるスタッフがいます。しかし、その問題はそのスタッフだけの問題なのかと考えると、そうとも言い切れない場合があります。
確かに、スタッフ自身の課題が大きいことが多くあります。しかし、その問題となる事柄を掘り下げていくと、実は会社としての問題が大きいことも少なくありません。
・しっかりとした指導を行わない
・なじみにくい人間関係になっている
・申し送りの仕方が悪い
など、スタッフ自身の努力が足りないだけでなく、業務上の課題が大きいこともあります。
問題のあるスタッフがいる場合は、その問題の解消に努めることが業務の改善につながります。スタッフだけの問題にしていると問題が改善されにくくなります。
とはいうものの、何度も指導・助言しているにもかかわらず改善されないと、教えるモチベーションも下がります。指導方法に工夫をしてもうまくいかないことが少なからずあるでしょう。
その際は、業務に問題があるのではなく、違う要因を探ることも大切です。業務に集中できない「何か」がある可能性があります。
仕事と私生活は別ですが、仕事が順調だと私生活でも楽しく過ごせます。私生活が充実していると仕事にも集中できます。言葉では「仕事と私生活は別」と言っても、簡単にスイッチの切り替えを行えるものではありません。管理者としては、違う側面から見ていくことも大切です。
問題のあるスタッフの課題は会社の課題。自分の成長の糧ととらえて向き合うことで成長できることが多くあります。
セミナーでよく伝えることですが、問題のあるスタッフは「福の神」です。スタッフの課題に向き合うことで業務が改善するきっかけになるという考えです。同じ物事でも、どうとらえるかが問題です。
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