スタッフへの声かけ
この時期は季節の変わり目でもあり、体調を崩すことが多いです。新入社員は「5月病」といわれるように、精神面で落ち込んでしまう時もあります。そうしたスタッフの変化に気づいて声をかけることは、スタッフ間の連携を図り、信頼関係の強化にもなるので大切です。
スタッフ同士が声をかけ合うことで、チームワークも良くなります。しかし、声かけでは配慮すべき点もあります。
例えば、少し元気がないスタッフに対して「元気がないですね」「無理しないでくださいね」という言葉がけをする時は、より細かな配慮が必要になります。
「元気がないですね」と言われることにより、元気がないことを自分自身変に認識してしまい、良い方向にいかなくなることもあるのです。
同時に、アピールしていることへの考慮も必要になります。今、自分は元気がないから、少し楽をさせてほしい、甘えさせてほしいという訴えの場合もあるからです。
「無理しないでくださいね」という言葉も同様で、本人は無理をしているつもりがない時にそうした声かけをすると、「無理している」という認識をもってしまうことがあります。無理をしているようにみられることで、モチベーションが下がることもあるのです。
スタッフが自信をもち成長していく過程では、落ち込むことも時には必要になります。その中で、反省や改善などの気づきもあり、成長のきっかけになります。
自分の中で消化させることも必要で、ネガティブな発言をあえて言わせるきっかけをつくる、トリガーとしての声かけが不必要な時もあります。
優しい声かけは、時にその人の成長を妨げることにもなる場合もあります。ですから、声かけのタイミングを考えることも大切です。タイミングを計ることは難しいですが、思ったことをすぐ口にするのではなく、スタッフや周囲の状況をみて行うことが大切だと感じます。
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