震災から2年 あらためて介護の仕事を考える
昨日で東日本大震災から2年が経過しました。改めて、普通の何気ない日常が幸せなことだと実感しました。
2年前、東京でも大きな揺れを感じ、交通機関は麻痺し、電車で通勤しているスタッフは自転車で帰宅しました。携帯電話も不通になり、スタッフ間の連携も不十分でした。
その際の連絡方法は、アメーバブログのピグというゲームでした。このアメーバピグは、インターネットで行われるため、リアルなコミュニケーションをとることが可能でした。
現在も東南海地震、南海トラフ、首都直下型地震の警戒が必要だといわれます。こうした災害時にどう対応すればよいのでしょうか。
利用者のサービスや、利用者家族との連絡方法、スタッフの家族との連絡方法、避難する際の場所、物資のことなど、対策が十分に行えているとは言えない事業所が多いと思います。
2年前の東日本大震災で被災された事業所の姿勢は、同じ業界の人間として尊敬しています。自分の家族の安否も不明のなか、目の前にいる利用者へのサービスを怠らず、できることが限られている中で懸命に使命を果たされたからです。
ほかの仕事であれば、店を閉めて、一目散に自分の家族の安否を確認しに行き、自分の分の食事や避難場所を確保することに集中できます。
しかし、介護の仕事は違います。要介護、要支援の状態の人が顧客であり、利用者です。時に自分よりも優先しなくてはいけません。介護という仕事の重要さを再認識しました。
仮に、被災された事業所の一つでもサービスを放棄し、利用者を置いて避難していたら、介護業界はどう思われていたのでしょうか。しかしそうした話は聞きません。むしろ、家族が引き取れる状況になるまで、何日間も力を合わせて乗り越えたという報道を目にしました。
自分が同じ立場だったら、どうでしょうか。東北の方々の示してくれた姿勢を見習い、実行する意識を常にいたいものです。何事もない普通な一日の中で、常に万が一の災害などに備えておくことが大切ではないでしょうか。
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