言い方と伝え方
上司として、部下にうまく気持が伝わらないこと、ありませんか? 反対に、上司はなぜ自分に厳しくするのかがわからない、不満だなどの思いをもつ人も多くいることでしょう。私自身も常に悩む問題です。
経営者として、仕事上アドバイスをすることや指示を出すことが多くあります。また、家庭では父親として、子どもに注意したり、物事を教えたりします。
自分が部下や後輩、子どもに対して言っている時、「自分はどうなんだろう」と考えると、100%できているとはいえません。
皆さんはどうでしょうか。自分ができていないことを棚に上げて言うことはありません。
人は完璧ではありません。他人に伝える以上、自分に対しても言い聞かせていることでしょう。人に言いながら、自己を振り返ります。人に言うことで再確認し、新たな気づきにつながります。
誰もが人に嫌われたくはないでしょう。「こうすればこの人はもっと伸びるのに」と感じるからこそ、言うのです。「余計なお世話」ととられるとつらいですね。
時に、自分の意図と違う方向で伝わってしまう理由を考えてみると、上司として部下に何か伝える際、他の話に焦点が変わっていることはありませんか。例えば、サービスプログラムの構築について指摘しているはずなのに、いつの間にか部下の性格を無意識に責めていたり。逆に、上司から注意を受けても「この人は私を嫌っている」とネガティブにとらえてしまうことです。
「この人は、言うと嫌われるかもしれないリスクがあるのに、自分を思って言っているんだ」ととらえると、素直に聞けることでしょう。
こうした言い方や伝え方は大切です。伝え方は、書籍や講習などでコーチング、ティーチングなどの技術として得られる場合もあります。上手なテクニックで相手に伝えることも大切です。相手を傷つけずに自分も意思を明確に伝えるためには必要でしょう。
しかし、そこにこだわり過ぎると、その人らしさがなくなってしまうのではないかと思います。時には気持ちでぶつかることです。上手に伝えられなくても、熱意が伝わることが大切です。そのほうが人間らしいじゃありませんか。
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