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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

知っていることと理解していること

 私たちは、知っていることを理解していることと勘違いしていることが多くあります。たとえば、
・○○という人のことを知っているが、実は理解していない
・○○という国を知っているが、実は理解していない
 などです。理解となると難しいもので、あまりできていないことがあります。これは、会社の人間関係、上司と部下の関係でも同じです。仕事のやりとりで、上司は部下が自分の指示を理解していると思っている。しかし、部下は、指示は知っているが理解していない。そのためにミスが生じてしまう。上司の指示は知っているが、理解はしていない。上司は、部下のことを知っているが、理解はできていない。ということです。
 仕事では理解しあうことが大切です。

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 「理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。しかし愛し合うためには少し違っていなくてはならない。」(ポール ジェラルディ)
 このポール ジェラルディの詩にあるように「似ている」ことが必要なのです。
 仕事でいえば、同じ方向性、ビジョン、目指すものを共有することが、相互に理解するためには必要です。同時に、同じ作業、同じ本を読むなどの取り組みも大切ではないでしょうか。
 当社や私のクライアントの会社では、読書会を行うことがあります。これは、相互の気づきを高めるという目的のほか、同じ価値観を共有する目的もあります。そのためにも、会社の理念が重要です。同じ方向性を見るための共通言語としての理念が必要なのです。同じ理念を共有することで、価値観が似てくるのではないでしょうか。


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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
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