スタッフからみた、介護施設・事業所の感染症対策
2012年12月18日 09:00
介護施設や事業所では、この時期、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症への対策に余念がないことと思います。
先日、笑う介護士の袖山卓也氏、小濱道博先生にご協力頂いただき忘年会セミナーを開催し、満員御礼だったのですが、開始の5日ほど前から、インフルエンザやノロウイルス等の影響で、半数近くがキャンセルになってしまいました。
忘年会セミナーの様子
感染症は利用者だけでなく、スタッフにも感染して大きな影響が出ます。たとえ対策を行っていても、罹患して業務を休まなくてはいけない状況になることもあります。小規模の組織が多い介護事業所では、スタッフ1名の欠勤は、人員配置の問題、利用者へのサービス、シフトの変更など大きな問題です。
ですから「体調が悪いので休みます」と言うだけでなく、可能であれば、その日のサービスの留意点、シフトの変更時の提案などを行う姿勢が必要となります。日頃からスタッフの休み方、休ませ方を考え、会議などでも打ち合わせしておくことも重要でしょう。
「今日、○○さんが欠勤になった場合はどうすればよいのでしょうか」という議題を立てシミュレーションしておくことで、サービスの不足に関するフォロー、欠勤時の申し送り方法などを共有しておくことも感染症対策の一つです。
私は介護現場に入ると、感染症予防のためマスクをしています。利用者から「風邪でも引いたの?」と質問されると、「いえ、予防のためです」と伝えています。
なかには「何か私が病気で、私から移されるのが嫌みたい」と言われたこともあります。確かにそうみられることもあでしょう。自分が媒体になってしまうことや感染しないための予防であっても、相手に不快感を与えることがあるということを肝に銘じておきましょう。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。