おやつの出し方
最近のデイサービスでは、利用者に提供するおやつにこだわりをもった事業所が多くあります。
おやつにこだわっていくことはとても大切ですが、利用者の健康状態への配慮が足りない場合を目にすることがあります。特にカロリーや食事制限などの制約のない利用者に対して、デイサービスが終了した後の自宅での生活まで考えていないことがあるのです。
たとえば、提供するおやつを手づくりにしてこだわりをもつことは、ケアマネジャーや利用者、家族に対して、事業所の「売り」になります。利用者自身の満足度も高いでしょう。
しかしデイサービスでは、利用者の在宅生活まで配慮していくことが大切です。デイサービスの事業所が増加し、競争が激しくなるなか、他業種からの参入も増加しています。飲食店であれば、お客さまに対して豪華にサービスし、何か付加価値をつけることは重要です。しかしデイサービスという業態ではどこまで行うか、そのことで何か問題はないかを常に考える必要があります。単に豪華にして量を増やすことで、デイサービスの利用中はよかったとしても、帰宅後の夕食をあまり食べなくなるようでは、利用者を考えたサービスではありません。思案して努力したことがあだになってしまうのです。
確かに、カロリーや糖分を制限することに注意が向きすぎてしまうと、利用者の楽しみを奪ってしまいます。その中で、自宅ではあまり食することができないおやつをバランスよく提供していくことがデイサービスの役割の一つだと感じます。
また、おやつの盛り付けにこだわり、その時間を楽しんでもらう工夫も大切です。目で楽しめる工夫は、利用者の満足度も高めます。
デイサービスでのおやつの提供は、以下の点に配慮が必要です。
・バランスを考える
・利用者の在宅生活に支障がないように配慮する
・見た目
・味
・量
デイサービスのプログラムだけでなく、おやつも楽しみになるように努力していくことが今後は求められてくると感じています。
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