入院・中止になった利用者への対応
デイサービスの利用者は要支援、要介護の認定を受けた高齢者であり、何らかの疾病をもっていることが多くあります。そのため、夏や冬には入院やショートステイなどにより、デイサービスの利用が中止・休みになることがあります。
その際、多くのデイサービスでは、特にその利用者に対してアプローチをすることはないでしょう。遠方の病院に入院した場合などは、家族の希望により、あまりかかわることができない場合があります。
しかし、入院の場合は、退院してデイサービスの利用を再開することもあります。再開後も同じデイサービスを利用することが多いですが、なかには、休んでいたことで利用者自身が行きづらい、遠慮するなどの理由から、利用を止めることもあります。
入院した利用者には、デイサービスのスタッフも思い入れが強いです。デイサービスに通うほかの利用者も「○さんはどうしたのかしら?」と心配になる心情は同様です。
利用者の個人情報に関することなので、入院等は公にできませんが、本人や家族の了承を得て、なじみの深い利用者に伝えることもあります。ただし、伝えることで周囲の気持ちが下向きになる場合があるので注意も必要です。
たとえば、入院中の利用者に対して、千羽鶴を折って贈ったり、寄せ書きを書くなどで、入院している利用者とスタッフ、ほか利用者に一体感が生まれます。
本人は退院してデイサービスに再び通うことが目標になったり、ほかの利用者も自分が入院した際に忘れずに大切にされている気持ちをもちます。
万が一、退院できない状況であったとしても、利用者の家族や担当のケアマネジャーには、そのデイサービスが利用者を大切にするという姿勢は伝わります。それが自然と口コミになり、スタッフにとってもやりがいを感じる運営につながります。
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