ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

入院・中止になった利用者への対応

 デイサービスの利用者は要支援、要介護の認定を受けた高齢者であり、何らかの疾病をもっていることが多くあります。そのため、夏や冬には入院やショートステイなどにより、デイサービスの利用が中止・休みになることがあります。
 その際、多くのデイサービスでは、特にその利用者に対してアプローチをすることはないでしょう。遠方の病院に入院した場合などは、家族の希望により、あまりかかわることができない場合があります。

続きを読む

 しかし、入院の場合は、退院してデイサービスの利用を再開することもあります。再開後も同じデイサービスを利用することが多いですが、なかには、休んでいたことで利用者自身が行きづらい、遠慮するなどの理由から、利用を止めることもあります。
 入院した利用者には、デイサービスのスタッフも思い入れが強いです。デイサービスに通うほかの利用者も「○さんはどうしたのかしら?」と心配になる心情は同様です。
 利用者の個人情報に関することなので、入院等は公にできませんが、本人や家族の了承を得て、なじみの深い利用者に伝えることもあります。ただし、伝えることで周囲の気持ちが下向きになる場合があるので注意も必要です。
 たとえば、入院中の利用者に対して、千羽鶴を折って贈ったり、寄せ書きを書くなどで、入院している利用者とスタッフ、ほか利用者に一体感が生まれます。
 本人は退院してデイサービスに再び通うことが目標になったり、ほかの利用者も自分が入院した際に忘れずに大切にされている気持ちをもちます。
 万が一、退院できない状況であったとしても、利用者の家族や担当のケアマネジャーには、そのデイサービスが利用者を大切にするという姿勢は伝わります。それが自然と口コミになり、スタッフにとってもやりがいを感じる運営につながります。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
2g66

メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books