BGMの活用
2012年09月04日 09:00
デイサービスの送迎時や日中のフロアで、BGMをかけている事業所は多くあります。しかし、場面や状況に応じて意図的に選曲している事業所はまだ少ないように感じます。
以前、テレビ番組でBGMに関する特集を観たことがあります。回転寿司店のBGMは、テンポの良い曲を意図的に用いているとのことです。BGMの曲に合わせて食がすすみ、客の回転率もよくなることが実験でも証明されていました。ディズニーランドでも同様に、エリアによって曲調を変えて演出しています。私たちも、後で「どんな曲がかかっていたか」思い出せないことが多くあります。
デイサービスでは送迎時の車内でBGMをどう工夫すればよいのでしょうか。私の経験では、落語などをかけていると、その内容から利用者同士の会話が弾むことが多くありました。話しかけられることが億劫な利用者の場合、車内にBGMがかかっていないと沈黙の空間になってしまいます。
新人のスタッフが担当する際には、BGMのサポートが必用な時もあります。昼食時はゆったりと過ごしてほしいから落ち着いた曲調にして、気持ちもリラックスしてもらいます。機能訓練の前にはアップテンポな曲調にして気分を乗せていくなど、意識して曲調を変えてみる取り組みも必要です。
また、利用者だけでなく、スタッフの休憩室、事務業務をする際のBGMなども工夫するとよいでしょう。
事業所のフロアの音楽選定担当、デイサービスDJのような業務分担も面白い取り組みだと思います。時には利用者自身に担当してもらうことで、場の雰囲気が明るくなると思います。
事業所が大通りに面している場所や工事などで騒音がある場合などにも、BGMで緩和することができます。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。